映画好きならトレインスポッティングの原作もチェックすべき

trainspotting101 (12)

トレインスポッティング映画の原作。トレスポTシャツもあります。

かっさらうと、ポケットから白いカプセルを。二つ取り出した。驚いたね。そんなの見たこともなかった。
ミサイル型の小さなカプセルだった。激しい怒りがどこからともなく湧いてきた。
いや、どこからとってことはない。こういう心境は、ヘロインからか、ヘロインが切れるんじやないかという恐怖からしか生まれない。
 「そりやいったい何だよ?」
 俺の怒りが爆発し、俺らの共生関係は吹り飛んだ。
俺は思わず微笑んだ。それを見て、マイキーが復活する。
 「ほんとに教えてほしいのか、え?」さっきまでの勢い取り戻して。ーが皮肉っぽく。ツートンがくっくっと笑い、プタ女はひいひいとロバみたいな笑い声をあげる。だが、俺がちっともおもしろかっていないのを。ヘロインじゃなくたってかまわないだろうが? ゆっくり効いて楽にしてくれるやつがいいんだろ、ヘロインが効くまでしばらくかかるぞ。
 いろいろ親切にしてもらったことだし、こいつらをけつの穴に突っこんでやればよかったな。ようやくジョニー・ツートンが初めて俺に向かって微笑んだ。腫れあがったくらびるから血か流しているやつの姿が、目の前に見えるような気がした。ブタ女の方は、俺がな跡取り息子を儀式にのっとって殺しでもしたような顔で、こっちを見ていた。
マイクは、いつもの冗談だったのになとでも言いたげに、傷ついた顔をしていたが、俺に対する支配力が失われたことを悟ると、あきらめとともにその表情は消えた。やつの支配力は、取引がすんだ瞬闘に消えていた。いまとなってはマイキーなんか、ショッビングーセンターにころがってる人と同じだ。いや、人よりもはるかに劣る。。
 「じゃあな、君たち、また会おうぜ」