スターウォーズの宇宙戦闘について

starwars11 (9)

スターウォーズの宇宙戦闘についてです。

当時の飛行機が翼に武装を装備しているのは、決して攻撃範囲を広げるためなどという理由ではなく、やむを得ぬ事情があってのこ
とである。この頃の飛行機はいわゆるレシプロ機、りまりプロペラを高速回転させて推進力とするタイプの飛行機であり、必然的に機体には大きなエンジンを搭載していた。そのために大型の機関砲や銃弾などを般置する空間的余裕がとれず、また高速で回転するプロペラに命中せぬようにプロペラの間隙をぬって射撃せねばならないなどの制約のため、仕方なく翼に武装を股けていたのである。
このような形になった理由は色々とあるのだが、最大の利点はプロペラが後ろに移動することによって、機体に武装を集中出来ること
であった。当時の技術者たちは、いかに機体中心線に武装を集中するかを試行錯誤していたのだ。それだけ翼に武装を備えることは不利になるということである。
では、話をXウイングの場合に戻して、武装を翼端に装備し、さらに冀を広げることによってどのような結果をもたらすのかを検証
してみよう。
スター・ウォーズ世界では、宇宙船の大きさなどの設定が案外といい加減で、あまりあてに出来ないのだが、設定された数値と、撮影
用プロップの写真などから考えると、それぞれの機体幅は、Xウイングは約10・5メートル、TIEファイターが約6・4メートル程度であると思われる。
一見してわかるように、これではXウイングはTIEファイターを撃墜することは難しいのだが劇中ではほとんどの場合において、さ
らに近い50メートル札度の距離で射撃を行っている。映画のスクリーンという狭い空間で空中戦を描いているためであろうが、ここに記した通り60メートル以下の距離では、まず命中しないのだ。劇中に撃墜シーンがない理由はここにある。

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