スターウォーズ監督ジョージルーカスの戦い6

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「完全に自分の映画を作りたかったら自分で製作費を稼がなければならない」。
このことをルーカスは『スターウォーズ』に関わった4年間で骨身にしみて感じたのだ。『『THX-1138-4EB』や『アメグラ』とは比較にならないほどの予算がかけられた『THE STAR WARS』には、やはり比較にならないくらいのスタジオ側の干渉があったのだ。当時の20世紀フォックスは、これといったヒット作もなく、ハッキリ言って会社として傾いていた。それだけに予算がかかる映画に対してはことのほか過敏に反応したのだ。だが、そんなスタジオの事情など、当時のルーカスには関係ない話だった。したがって、度重なる予算オーバーに対するクレームや、さらに限界を超えた予算の増額要請に対するスタジオ側の撮影状況調査などは、彼にとって「頭にくる」行為以外のなにものでもなかった。さらに彼は今回も「最終編集権」を得ることが出来なかった。
一方、撮影現場でも頭痛の種は豊富だった。撮影監督のギルバートテイラーを中心としたイギリス人スタッフ軍団と、キャストを中心としたアメリカ人軍団の反目。一向に成果の上がらないILM。
動かないR2-D2.壊れるセット。メイクアップーアーテイスト、スチュアートフリーホーンの入院、などなど。こんな状況でまともな仕事を続けられるとはとても思えない。しかしルーカスは踏ん張った。映画を完成させたのだ。そしてこう言った。「もうこりごりだ!」。