スターウォーズ監督ジョージルーカスの戦い1

スターウォーズ ダースベイダーTシャツ。

41Mgv4+6VXL._SL500_SS100_ ルーカスの映画人生は常にハリウッドへの反逆であった。スピルバーグと共にハリウッドの申し子などと呼ばれていても、その姿勢は現在まで一貫している。スカイウォーカー・ランチはハリウッドという「デススター」に対する「反乱軍基地」のようなものである。
 今回、彼は『エピソードー』で実に22年ぶりに監督業への復帰を果たしている。
「特撮技術が私の望むレベルにまで達したからさ」と復帰の理由を語るルーカスだが、決してそれだけではない。『スター・ウォーズ』の完成後、彼は監督業をやめた。「金輪際、監督なんてやるもんか」と叫んでいた。この時、ルーカスは発狂寸前にまで精神的に追いつめられていたのである。「天才」とまで呼ばれたほど才能のある監督が監督業を廃業すると公言したことは映画界(産業ではない)にとっては大きな損失だったのだ。そう、彼は監督としては長きにわたる「ダークサイド」へ入っていったのである。
 南カリフォルニア大学映画学科(USC)で映画作りのノウハウを得たルーカスは、めきめきと頭角を現していた。速いテンポの編集でイメージを創り出し、そのモンタージュによって観客を魅了する、という彼のスタイルは既に完成していた。
誰にも干渉されず、自分が追い求めるイメージを映像化していくという作業は、彼を夢中にさせた。彼にとって、世の中でこんなに楽しいことはなかったのである。『ハービー』『フライバイト』『ジ
ェンペラー』など、意欲的な作品を次々に作っていたこの頃は、映像作家として最も充実していた時期でもあった。