宇宙戦闘から考えるスターウォーズ

starwars11
スターウォーズを宇宙戦闘から考えてみます。
Tシャツもお見逃しなく。

 XウイングがTIEファイターより優れているところの例として、防御シールドを装備していることが挙げられることが多い。
ではTIEファイターは、よくいわれるように本町に「空飛ぶ棺桶」なのだろうか?いやいや、そんなことはない。TIEファイターも防御についてはちゃんと考えられているのである。
 まず、空中戦とはどういうものかを考えてみよう。飛行機による格闘戦では、いかに敵の背後につくかで勝負が決まる。最も有利なのは敵機の後方上空であるいわれている。
前方や側面からでは攻撃のチャンスが乏しいため、あえて窓枠をつけてでも視界の歪まない平面ガラスを採川したのだろう。後方は窓が小さい上にR2ユニットの頭部が邪魔しているが、パイロットはシートベルトに固定されていて、振り向ける範囲はあまり広くないし、R2ユニットか見張りをしてくれると思われるので、それほど問題ではないだろう。
対するTIEファイターの視界は果てしなく悪い。窓といえば、前方の人きな窓以外は左右に4列の絹いスリット状の窓と操縦席後
に六角形の窓のようなものがあるのみで、左右にはまったく窓がない。そのためか、必ずTIEファイターの衝突シーンが描かれて、これはスター・ウオーズという映画作品においてオープニングには必ずスター・デストロイヤーが飛ぶというのと同じくらいに欠かすことの川来ないお約束となっている。
 「帝国の逆襲」と「ジェダイの復讐」では狭い地下や船に激突しているし、「新たなる希望」では〈ミレニアムーファルコン〉の登場に慌てたパイロットが、こともあろうに隊長機であるダースーヴェイダーに衝突するという大失態を演じている。宇宙の果てに吹き飛ばされたダースベイダー。は怒り心頭だったろうか。

 このように、それぞれに一長一短があり、Xウイングは一般に言われるほどすぐれているわけではなく、TIEファイターもそれほど悪くもない。
また真後ろからでは標的が小さくなって命中しにくいし、速度が落ちてしまい、敵に逃げられてしまうからだ。