トレインスポッティングの原作も要チェック

trainspotting101 (10)

トレインスポッティングの原作小説は、映画以上に詳細でリアル、過酷で悲惨な物語になっています。
原作を読んでから改めて映画を見ると、映画のほうはちょっとオシャレ仕様に仕上げた感がありますね。
原作を読んだらレントンTシャツも見てみてください。

こっちが恥ずかしく々るような笑い声をあげた、やつが何を。聞き取れなかったが、どうも俺の見てくれのことだろう。レスターは俺の向かいのくたびれたア-ムチェアに座っていた。ぼちゃぼちゃした顔、まだ38八だというのに、ほとんど完全にはげにがっだ頭。
やつはこの二年くらいで一気にはげた。HIVに感染してるのか。いや、きっと違う。だってさ、早死にするのは善人だけだろ、いつもならやつに向かって憎まれ囗を叩いてやるところだが、いまこの瞬間には、うらのばあちゃんんの人口肛門をけなした方がましだ。
 マイキーのとなりの椅子には、野郎が座っていた。ふくれあがったプタ女だか、そのブタ女が吸っている素人くさい巻き方を
じっと見ていた。そりゃあ、全けがワルだとは限らない。だが、服装を見ればこいつはわかる。無実の一般市民なんかじゃない。
どれかに滞在してたのは一目瞭然だ、ツートン刑務所か。
あの、邪魔をしてないんだけどさ、商売の話をさぜてもらっていいかな。マイキー、クスリはあるんだろ。
とんでもない反応が返ってきた。フォレスターがやってるくだらないゲームの水準からしたって。
-黙ってろ!大馬鹿野郎。喋るんじゃない。俺たちのことが気に入らないなら、出てっていいんだぜ。」
無条件降伏だった。何と。この男は俺の神なんだ。そして、俺もやつも、どちらもそのことを承知している。
俺はせいぜい歩にすぎない。マイキーを知っているやつから見れぱ、ゲームだってことはわかりきってる。だが、それでもい
いじゃないか。
 紹介はなかった。だが、それこそが我が丸顔のアイドルレスターに与えられた特権だ。
得体の知わない笑みを浮かべ、ときおりわざとらしい恍惚とした表情をつくり、白目をむく。
 しばらくくだらない話を・聞かされるうち、俺は痛みと吐き気に我慢できなくなり、話に割りこもうとした。だが、シグナルを送ってもあっけなく無視された。
 それからしばらく、さらにひどい屈辱に耐えた。永遠に続くかと思った。だが、そんなものは屁でもなかった。
俺は何ら愛さず(ヘロインは別)、何も憎まず(ヘロインは別)
レスターみたいなろくでなしは、ヤクを売るつもりすらないのに俺をこんな目に遭わせるるなんてこと、絶対にしないとわかっていた。
 やつが俺を嫌ってる理由を思い出すたび、俺は自己満足に浸る。むかしヤツが惚れてた女は、やつを鼻であしらった。そのすぐあと、俺はその女と寝た。俺やその女にとっては大したことじゃなかったが、当然、マイクは怒り抂ったよ。まあ、ほとんど誰だって経験から知ってると思うけど、手に入らないものほど欲しくなるものだし、大して欲しいと思っていないものに限って、さ
あどうぞ召ししがれって皿にのって出てくるものだろ。
それが人生さ。セックスだけがちがうなんてこと、ないはずだ。誰にだって、肘鉄を喰らわされた経験くらいある。誰にだってあるよな。困ったことに、このろくでなしは、つまらねえ不平不満をためこむのにご執心なんだ。何でもかんでもためこんどくあのあごの意地悪リスみたいだ。