映画トレインスポッティングの原作1

trainspotting101
映画トレインスポッティングの原作1
原作は映画より細かく、もっと過激ですが面白いです。
トレインスポッティングTシャツとともにストーリーをチェック。

ヤク中、シャンクロードーヴァンーダム、修道院長
シックボーイの額から、汗が滝のように流れ落ちていた。震えている。俺はひたすらテレビを見つめ、やつに気づかないふりをした。こいつにはうんざりだ。俺は、シャンクロードーヴァンーダムのビデオのことだけを
考えようとした。
いかにもって感じの映両だった。とってつけたようなドラマチックなオープニング。次の場面で極悪非道のかたき役を登場させて緊張感を演出し、穴だらけのストーリーをどうにかもたせようとする。いまようやく、ジャンクロードと悪人が一対一の真剣勝負をするところまでこぎつけていた。
 「レンツ。もうだめだ。修道院長のとこに行こうぜ」
シックーボーイが息苦しそうに首を振った。
 「ああ」
こんなやつ、目の前から消えちまってほしかった!
てめえだけで行って、ジャンクロードと俺を二人だけにしてくれ。だがそうはいっても、俺ももうじき貝合が悪くなりそうだったし、この野郎だけで行かせたら、ヤクをひとりじめにするだろう。こいつがシックーボーイと呼ばれてるのは、年中無休でヤクの禁断症状を呈してるからじゃない。とことんビョー的な野郎だからだ。
 「おい、行くぞ」必死の形相でやつが言う。
 「ちょっと待てよ。シャンrクロードがこのいけすかない野郎をぶちのめしてからにしようぜ」
 いますぐ出かけたら、二度とこの続きを見られないだろう。帰ってくるころにはすっかりハイになってるだろうし、それもたぶん二、三日先だ。となると、見もしなかったレンタルービデオに、延滞料金まで払わされちまう
 「いますぐ行くんだよ!」
 シックーポーイが立ち上がって怒鳴った。窓際へ行き、寄りかかる。追いつめられた小動物みたいに息が荒い。
うつろな凵‥に、貪欲な光だけが見えた。
俺はリモコンでテレビを消した。
「もったいねえ。ああ、もったいねえ」
 こっちも怒鳴ってやった。まっだくしゃくにさわる野郎だぜ。
するとやつは振り向き、天井に目をやった。

SHARE Share on Google+Tweet about this on TwitterShare on Facebook