スターウォーズ監督ジョージルーカスの戦い3

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 その後ルーカスがフランシスフォードコッポラと行動を共にし、大手映画会社から独立したスタジオを作ろうとしたことはご存じであろう。コッポラはルーカスとアメリカンーソーエトロープスタジオを設立し、その後ルーカスはコッポラから離れ、ルーカスフィルムを設立するのであった。とはいえ、金がなければ映画は作れないわけで、ルーカスは大手スタジオと仕事をしていかなければならなくなる。
 ワーナーブラザースで製作した『THX-1138』は、彼がUSC卒業後に作った『THX-1138-4EB』の長編化で、極めて実験的要素が強い映画だ。その映像が示すイメージは鮮烈で衝撃的だったが、いかんせん「暗い」映画だった。批評家の評判もまあまあであったが、興行的には失敗であった。ここでルーカスはスタジオ側による「本編のカット」という洗礼をうける。わずか4分間のカットだったが、ルーカスが激怒するには十分な長さであった。「映画におけるすべてにおいて責任を持つ」ことをモットーにしているルーカスにとって、自分があずかり知らないところで作品が変更されるのは堪らないことなのである。自分が演出したすべてのショットに意味があり、そのショットのモンタージュによって物語は語られていくのだ。いわゆる「ディレクターズカット」でなければ本当の意味で
の作家性は表現し得ない。ならば自分の主張を通せる環境を作り上げなければならないだろうと、この頃のルーカスは考えていたようである。